マチネの終わりに
本屋さんで見かけて、気になって読んでみました。
『アメトーーク!で大絶賛』と帯に書いてあったのにも影響され。
日頃からHOW TO本を読むことが多く、それ以外のものも読んだ方が良いと家族から言われていたほど。
私にとっては久しぶりの小説でした。
蒔野というギタリストと、洋子というジャーナリストの出会いと、すれ違い、再会までが描かれています。
後に蒔野の妻になる早苗の操作によって、惹かれあっていた二人がどんどんすれ違い、離れていってしまう様は読んでいて本当に切なくなりました。
早苗も必至だし、自分がしてしまったことに対する罪悪感を抱えながら生きていくのは辛かったでしょうが、最後まで、私は早苗を好きになれませんでした。
(こういう役どころも必要なのでしょうが…)
かなり、感情移入して読んでいたみたいです。
離れてしまっていてもお互いがどこかで相手のことを意識していて、でもなかなか再会まで辿り着かなくて、ラスト読み終わるまで非常にもどかしかったです。
切ない話ではあるけれども、これほどまでに惹かれあって、何年経っても相手にとっての特別な存在でいられる、そんな恋愛をいつか経験してみたい。
そんな風に思いました。
いや、もちろん、ハッピーエンドが良いに決まってるのですが。